Chapel-1中世大聖堂の絵看板の様なステンドグラス

ーロッパにある中世に建てられた大聖堂のステンドグラスは主に
聖書の内容を基にした絵柄で構成されています。

当時は聖職者以外は文字の読み書きの出来る人が少なかった事もあり
絵解き聖書としての役割がありました。
後にグーテンベルクによる印刷の発明や、ルターの宗教改革等で
一般の人々も聖書を持てるようになりました。
はフランス シャルトル大聖堂(12世紀)にあるステンドグラスです。
物語は下から上へと展開していきます(#04~34)この窓は「使徒達の行為」が
描かれていて#25は「最後の晩餐」#30は「ペテロの裏切り」です。
 

#25「最後の晩餐」

#30「ペテロの裏切り」

回は聖書に関するステンドグラスではなく一番最下部#01~03の
ステンドグラスに焦点をあてていきます。

会のステンドグラスは税や寄付等によって作られましたが、その中でも当時大きな勢力を
持ったギルド(商業組合)による寄付はステンドグラス製作に大きく貢献しました。
その証としてそのギルドに関した絵柄が窓の最下部にはめ込まれました。(#01~03)
最下部は人の視線に最も近い場所でもあるので絵看板のような宣伝効果もあった訳です。

#01パンの生地をこねる

#02パンの成型

#03パンの販売

これらのステンドグラスでパン屋のギルドによる贈呈であることが分かります。
では他のギルドのステンドグラスをいくつか見ていきましょう。Chapel-2へ続く。

参考文献:The Corpus of Medieval Narrative Art

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